昨今、多くの方がさまざまな不安や悩みを抱え、知らず知らずの内にストレスを溜めていると言われています。その中には、人には相談できないような、深刻な内容の悩みを抱えている人もいるでしょう。そんな時に利用したいのが、占いですよね。
最近では、「電話占い」「チャット占い」が絶大な人気があります。スマホ1台とネット環境があれば、どこでもいつでも手軽に利用できるうえ、プロの占い師にリアルタイムで鑑定してもらえるからです。
この手軽さから多くの方が利用する「電話占い」「チャット占い」ですが、鑑定できない内容があります。それを知らずに電話占いやチャット占いを利用し、逆に落ち込んでしまうこともあるかもしれません。
これからご紹介する占えない相談内容は、占い師さんの間で禁忌とされているそう。どこに相談しても、普通は占ってもらえません。
(鑑定できると言われたら、怪しい占い師の可能性が高いのでご注意を!)
医学的・科学的などデータや根拠が必要な専門的知識が必要な内容
占いは、人の感情や直観に基づいたものなどの未来を見通すことは可能です。ただし、医学的や科学的な根拠が必要な分野についての鑑定は、できません。
医学的なものと科学的なものなど、根拠が必要なものについて詳しく説明します。
健康や病気に関する悩みは鑑定できない…もし、アドバイスされたらヤバい?
占いを利用したいと思っている方の中には、自身や家族、大切な人の体のことで悩んでいるケースも少なくありません。病気の状況や診断、治療方針の決定は、医師などの医療専門家の領域になるため、占いによる鑑定は受付していないのです。
中には、霊感などを要し占う鑑定師もいますが、あくまでアドバイスであり、根本的な解決方法ではないことを理解しましょう。
かつて、有名芸能人が占い師を語る人の「洗脳」が原因で、芸能界を一時的に去った方もいらっしゃいましたね。もし、健康に関する医学的根拠のない具体的な解決方法を提示する占い師がいたとしたら…占いではない可能性が高いでしょう。
そもそも、医師の資格を持たない人間が診断行為をすることは、法律で禁止されています。そういった意味でも、占うことはできないんですね。
法律や政治に関する専門的な内容…「次の総理大臣は誰ですか?」
医学的、科学的など根拠が必要な事柄以外にも、法律的な内容も鑑定を断られます。例えば「私は裁判で勝てますか?」など。これは、法律は、法的な知識が必須となり、鑑定することによって、未来を変えることが不可能だからです。
また、経済分析やビジネス的なアドバイスも控えているケースがあります。たまにTVなどで、「これからの経済状況」を暗示している鑑定師もいますが、電話占いやチャット占いのサイトを通じ鑑定している占い師は、データの裏付けが必要な経済分析、株価の未来などの鑑定は断るのが一般的です。
時代をさかのぼると、大物政治家が占い師に助言をもらっていた…などという事を耳にしますが、これは一部の鑑定師に限ったことだと割り切ることがいいでしょう。
犯罪や誰かを呪うなどの行為に加担する内容
占術の中には、「霊視」「霊感」「気」「スピリチュアル系」など目に視えない力で鑑定する方法があるため、数は少ないものの「犯罪」「呪い」のたぐいで鑑定を依頼されることもあります。
基本、一般的な「電話占い」「チャット占い」を提供しているサイトでは、犯罪に加担するような鑑定は禁止事項の一つになっています。
犯罪や違法行為…「今度の銀行強盗は、成功する?」
依頼者の中には、これから犯罪を犯そうとして…不安に陥り、鑑定師に「未来」を占ってもらおうなんて、すごい方もいるようです。そんな相談は、もちろん稀だそうですが。
法律を犯すような犯罪行為や違法行為に関連する相談に対しては、鑑定師だけではなく運営しているサイト側のリスクが高くなるため、鑑定を断ることが一般的です。
例えば「明日、銀行強盗を計画しているんだけど。AのルートとBのルートだと、どちらを選択したら成功するか?」「結婚詐欺を成功させるには、AかBかどちらの人と付き合ったらいい?」など、たとえ選択肢であったとしても、鑑定師が答えたことで鑑定師自身がトラブルに巻き込まれる可能性が考えられます。
他人に害を及ぼす呪いの依頼…「彼を奪った女を呪ってほしい」
近年、「呪術」という言葉も珍しくなくなりました。…大ヒットしているアニメの影響でしょうか?神秘的手段を用いて特定の個人、会社などの団体に危害が及ぶように「呪い」をかけてほしいという依頼は、意外にも多いようです。
実は、呪いなどを祓う行為として「浄化」という行為を電話占いで受け付けていることもあり、「だったら、呪うのもカンタンでしょ?」と思われる方がいるんですね。
占いをする目的は、相談者の悩みや不安などの心のケアすることなので、他人を不幸にする行為全般は、断られます。あくまで、占いは、前向きな未来のためのアドバイスを提供する場という事も頭に入れて、利用するようにしましょう。
鑑定師の自己責任が問われる内容
鑑定師の中には、幼少期からスピリチュアル系の力を持って…なんて方もいます。そのような力を持っていれば、「どんな未来も視れちゃう?」と半信半疑で、電話占いやチャット占いを利用する方もいるようです。
結果が、のちにハッキリわかるようなものに対しての鑑定を依頼された場合、一般的には鑑定を断ることが一般です。
人の生死に関わる内容…「夫は、いつ死にますか?」
鑑定師の中で、「死に関わることは占ってはいけない」となっているのが一般的です。「命」に関わることで、しかも人の寿命に関わる事柄から「神のみぞ知る」という領域になっているのだとか。
また、「死」は多くの場合、良いイメージはありません。
鑑定師の中には、霊視によって「人の死の場面」が視える方もいるようですが、多くの場合は「〇〇(病名)で亡くなる」「〇歳で亡くなる(寿命)」など霊視をした内容を直接伝えないようです。直接的な伝え方ではなく、「最近、ストレスが溜まってたばこの量が増えているようなので、控えるように」「車に乗るときには、注意してください」など間接的なアドバイスをするケースもありますね。
では、なぜ人の死について鑑定することができないでしょうか?「寿命」「死期」を宣告するということで、人の人生や運命を大きく変えてしまう可能性が高いからです。
賭け事や投資などお金に関わる内容…「どの馬が勝ちますか?」
賭け事…いわゆるギャンブルの結果や投資などの結果を占うことはできるそうですが、「占ってもらった通りにしたのに…外れた!」「大損した!」とクレームにつながるリスクが高いため、多くの占いサイトでは、「ギャンブル」「投資」などお金に関わる内容の鑑定を断るのが一般的です。
どんなに優秀なプロの鑑定師でも、未来を完璧に的中させることは不可能です。ギャンブルや投資でなくとも、「宝くじ」も多くの方の意識や運命が絡み、なおかつ天文学的、確率が関係するため占った時点と結果がズレると言われています。
また、占術のひとつである「霊感」「霊視」において、お金に関わるギャンブルや投資などは、鑑定できない領域とされているようです。これは、人の意志や霊が関連していないため、占ったとしても当たらないことが大半なのだとか。
現代の占いの業界の認識では、「人の欲」のために占うことはタブーとされており、その一つが「ギャンブル」などの誰かだけが得するような行為です。
勝ち負けの近しいところで言うと、試験の合否も鑑定NG。試験に向けてたくさん勉強したか、してないかというだけなので、占いが介入する余地がありません。
占えない相談内容まとめ
- 病気や健康
- 法律や政治経済
- 犯罪、違法行為
- 呪いをかける依頼(他人を不幸にするための鑑定)
- 人の生死
- ギャンブルの勝敗や、試験の合否
上記の内容は電話占い・チャット占いサービスで禁止されているから、というだけでなく、占い師のタブーとしての共通認識だそう。
占ってくれる先生を探しても、ちゃんとした占い師は見つからないと思います。
仮に上の内容を占ってくれるという人を見つけたら、悪徳占い師を疑ってもいいかも。生死や深刻な病気の治癒を盾に、お金を騙し取ろうとするケースはニュースで見たことありますよね。
病気の心配はお医者さん、法律相談は弁護士にと、適した専門家を頼るのが一番ですよ。