何かに悩んでいるとき、誰にも相談できないとき…あなたは「占い」に救いを求めるかもしれません。時に占いはあなたの悩みを解決し、未来を明るく導くための方法になるでしょう。
その一方で、使い方を誤れば占いから抜け出せなくなり「依存症」となることもあります。特に電話占いは、いつでもどこでもスマホさえあれば手軽に利用できる占いだからこそ「依存症」になりやすいです。
人生を明るくするために利用したい電話占いは、利用方法や考え方によっていつの間にかあなたを苦しめる存在になるかもしれません。今回は、電話占いで依存症にならないために注意したいことをお伝えします。
なぜ抜け出せなくなる?電話占い依存症とは?
占いを受けたことがある方の中には、「占いで依存症だなんて、私には関係ない」と思っている方もいるでしょう。依存症というものは、些細なきっかけで誰しもが陥る可能性があるため、侮れないものなのです。
ここでは、依存症とはどのような状態のことを指すのか、また依存症になることでどのような問題が起きるのかをお伝えします。
依存症とは…自身の生活に支障をきたす状態のこと
「依存症」とは、依存している対象のことが自分の存在よるも優位になることで、対象物中心に生活が回ってしまう状態です。
依存するものがアルコールであれば、お酒を飲むために手段を選ばなくなりますし、ギャンブルであればお金がなくてもギャンブルをしようとします。また、依存する対象物を欲するがあまり、手元になくなると不安感が増大するのも特徴です。
自分の感情や欲求もコントロールできない状態であるために、生活に支障が出てきてしまうことも少なくありません。依存症は、病気であるため治療も必要となりますが、本人に病気という自覚がないのも問題です。
もし、電話占いによって依存症になっている場合は、適切な治療やサポートが必要になります。
占いジプシーと依存症は違う
占いを経験したことのある方の中には、「占いジプシー」という言葉を聞いたことはありませんか?
「依存症」と「ジプシー」は同じ状態だと認識される方がいますが、本質は違います。ジプシーの場合は、自身の意思があり行動することができますが、依存症の場合は本人の意思はない状態です。
ジプシーは、「自身が求める結果を占う鑑定師に出合うこと」が目的となっているケースが多く、自身の思い描く結果がはっきりとしています。一方で、依存症は自身の思いや思考がないため鑑定師の助言がすべてとなっているケースがほとんどです。
つまり、依存症になってしまった場合は自分の意思よりも鑑定師の助言が優位になってしまうため、鑑定師の助言通りに行動してもうまくいかない場合は自身をせめてしまう危険があります。
占いで依存症になるのは他人事ではない
多かれ少なかれ占いを利用する方は、不安やストレスを抱えた状態です。何らかの不安やストレスを解消するため、問題解決するために占いを利用する方がほとんどでしょう。
占いにはさまざまな種類がありますが、電話占いは特に依存症になりやすいといわれています。
電話占いで依存症になりやすい理由
電話占いが依存症になりやすいのは、下記の3つの理由からです。
- 認知度が高く電話占いを受けることの抵抗感が低い
- 電話占いは他の占いに比べると安く鑑定ができる
- スマホさえあれば場所と時間を選ばず鑑定を受けることが可能
電話占いは、ネットやメディアでも取り上げられ認知している方も多い占い分野です。そのため、電話占いを受けることに抵抗感も少なく、かつ手軽に利用できることもあり依存しやすくなります。また、1分ごとの料金設定のため安価であるイメージも強いです。
時間や場所を選ばず占い師の鑑定を受けられる環境というのは、もっとも依存症になりやすい理由でしょう。結果によって不安が増大してしまう場合は、不安を解消するために鑑定を受けることが繰り返され依存する可能性も高くなります。
依存症になると起こること
依存症とは、対象物が原因で生活に支障をきたすことを指します。
電話占いに依存してしまった場合も同じく、生活に支障をきたす状態です。では具体的にどのようなことが起こるのでしょう。
借金をつくる
電話占いの依存症の場合は、不安を解消するために電話占いを続けるようになります。手元にお金がない状態でも占いを止められないため、借金をしてまでも占いを受けようとすることも少なくありません。
電話占いを初めて利用した時に「1分いくら」が安いと感じてしまっている場合は、「どこかで借りても、すぐ返すことができる金額」という錯覚に陥っているケースもあります。
仕事や学校に行けなくなる
電話占いに依存している状態は、不安や緊張で精神の浮き沈みがあります。不安感が大きくなれば、仕事や学校へ行く気力さえ奪われてしまうケースも。
また、鑑定するためにお金を浪費することに抵抗感がなくなるばかりではなく、時間も鑑定するために使うようになります。予約の取れにくい鑑定師に依存している場合は、予約を取るためだけに時間を使うようになるでしょう。
優先順位が学校や会社へ行くことよりも、鑑定師の占いを受けることや予約を取ることになっている場合は、依存性が高くなっていると考えていいでしょう。
友達が減る
依存性が低い時に、友達に鑑定師のことを「すごい人」と話し相手から距離を取られてしまうケースがあります。
あるドラマで占いに依存してしまった女性が、占い師に「あなたの大切な方がキケンです」と言われ女性が知人に助言するシーンがありました。女性は「あなたのことが大切だから、信じてほしい」と知人を説得しますが、距離を置かれてしまう…。
まさに、この状態です。
一般的な考えでは、占いの結果に行動や思考を合わせている人は「おかしい人」と認識されてしまします。仮に助言した相手があなたにとって大切な友人であっても「あなたも〇〇先生の占いを受けた方がいい」と進めることで、「イタイ人」と思われてしまうこともあるのです。
体を壊す
占いの結果に支配され依存症になってしまうと、不安感やストレスから睡眠不足になったり、食事がとれない状態になることがあります。
睡眠不足や食事を摂らないことで、健康に影響が出る可能性は高くなるでしょう。深夜に占いを受ける場合なども、昼夜逆転の生活に陥ることもあり、体に負担をかけるため体を壊すことにつながってしまうのです。
電話占いで依存症になりやすい人
電話占いの依存症が厄介なものだとわかったところで、電話占いによって依存症になりやすい人についてみていきましょう。
依存症になりやすい人の特徴は、下記の5つです。
- 人の意見に左右されやすい
- 過去の失敗をいつまででも忘れられない
- 友達が少ない
- 知らない間にストレスを溜めてしまう
- 家計簿を付けていない
依存症になりやすい人の特徴を知り、もし当てはまるようであれば自身が依存症にならないように注意する必要があります。
【特徴1】人の意見に左右されやすい
人の意見に左右されやすい人の多くは、自分に自信がないため人の意見が正しく思えてしまう傾向があります。また、人の意見を聞き入れやすいともいえ自分の考えを持っていない方も多いのです。
問題を抱えて電話占いを頼ることで、鑑定師の占いの結果に疑問や不信感を持たず素直に聞き入れてしまうことも多いでしょう。
普段から「自分に自信がない」「誰かの意見を優先にする」などの行動が多い方は、依存症になる危険も高いです。
【特徴2】過去の失敗をいつまででも忘れられない
過去の失敗をいつまででも忘れならない人は、失敗を恐れる傾向が強いため占い師の言葉を鵜呑みにしやすいでしょう。人は、「失敗したくない」「上手くやりたい」という思いが強ければ強いほど不安感を抱きやすくストレスもためやすいです。
失敗を恐れる気持ちが強い方は、特に注意しましょう。
【特徴3】相談できる友達がいない
友達は、多ければいい…ということはありませんが、うわべだけの付き合いをしている友達がいる方は要注意です。
一緒にご飯や遊びに行くことはあっても、プライベートなことをほとんど話さないという友達。何か困ったことや聞きたいことが聞けない場合は、悩みなど聞いてもらうことも難しいでしょう。
占いに頼ってしまう大半の理由は、「他の人に相談できないから」です。
本人の中で深刻に悩んでいることも、他の人の目線から見ると解決方法が見つかるケースも少なくありません。そのため、相談できる友達がいない方の場合は、悩みに集中し自分の中で深刻化させてしまうため占いに頼るしかない状態を作ることもあります。
【特徴4】知らない間にストレスを溜めてしまう
ストレスというものは、無意識に溜まってしまうものです。特に真面目な方や自分よりも人を優先にしてしまう優しい方は、ストレスを知らない間に溜めてしまっているかもしれません。
占いは、上手く利用すれば決して悪いものではないのですが、ストレスが溜まった状態で占いを利用すると「この人(鑑定師)は、私のことを理解してくれる」と別次元の信頼性を勝手に抱いてしまうこともあります。
日常生活を送るうえで多少のストレスがあるのは、誰しも同じです。ただし、占いを受けて鑑定師に言われたことで涙を流してしまうような方は、もしかすると知らない間にストレスを溜めてしまっている可能性があります。
冷静な自分をもって占いを利用するには、精神的にも安定しているときがベストです。
【特徴5】家計簿を付けていない
電話占いの一番の魅力は、気軽に占いを受けることができる点です。
注意したいこととして、分単位での料金設定が基本となるため鑑定を受ける前は「以外に安い」と思ってしまう方もいます。鑑定が終わってから請求額に驚く…そんなことも少なくありません。
家計簿は、収入と支出を管理するための記録です。
日頃からどんなことにどれだけのお金を使っているかを把握していない方の場合、占いの料金を把握していないこともあり、「ちょっとくらいなら」とどんどん占いに依存しやすい環境を作ってしまいます。
占いに利用した金額をしっかり管理することができれば、占いに依存してしまうことも防げるでしょう。
まとめ
今回は、電話占いの依存症にならないため注意することについてお伝えしました。
「これって、私のこと?」とドキッとした方は、まだ遅くありません。少し占いの利用について見直しするといいでしょう。また、「私とは関係なかった」と思われた方も、ちょっとしたきっかけで依存してしまう可能性もあります。他人事とは思わず、占いを利用するときのマイルールを決めておくと安心です。
占いは、決して悪いものではありません。人生に迷ったとき、悩みを自身で解決できないと困ったとき「参考にする」程度に利用することで、解決の糸口が見つけることができるでしょう。
一番大切なのは、自身の気持ちを保ち後悔のない選択をすることです。